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中欧を巡る列車旅 Part.2 オーストリア編 ザルツブルクとウイーン

こんばんは、Eugene Roteflugelです。

 

前回のPart.1 ドイツ編から少し時間が経ってしまいましたが、GRで巡った中欧列車旅の後編です。

 

ドイツではフランクフルト・ローテンブルク・ミュンヘンに訪れ、街並みの写真を中心にちょっとモリモリ過ぎる記事にまとめました。ドイツに興味のある方は最後にリンクを貼っておくのでそちらの記事も読んで頂ければ。

 

 

 
さて、今回はオーストリアです。オーストリアはドイツと切っても切れない関係の国です。やはり第二次世界大戦期のアンシュルスを抜きにこの国の歴史は語れません。

オーストリアに初めて行ってみたいと感じたのは小学生の頃。映画サウンドオブミュージックの影響です。アンシュルス直前期の、オーストリアという国が無くなってしまう難しい時期のストーリーですね。あの景色を目にしたいと思っていたのですが、舞台を駆け足ではありますが訪れることができました。

 

歴史について書き始めると前回のドイツ記事よりもはるかに長くなってしまいそうなので、早速中身に入りましょうか…

 

 

ザルツブルク

 

まずはミュンヘンからザルツブルクへの移動。実は列車で一時間半と少しで行ける距離です。

 

 

ザルツブルクは新市街地と旧市街地で大きく別れています。前者は比較的新しい地域です。宿泊先は新市街地の三ツ星ホテルを抑えていたのですが、オーバーブッキングを理由に旧市街地にある系列の五つ星ホテルに急遽送迎という嬉しいトラブル発生。実際は閑散期だからサービスでいいホテルにアップグレードしてくれたんじゃないかなと思いますが。

 

旧市街地の通り。品のある淡いパステルカラーの建物が印象的。こういう路地は当然アスファルトじゃありません。こだわりを感じます。

 

モーツアルトの像。神聖ローマ帝国下のザルツブルクで生まれたわけですね。そうするとオーストリアの作曲家に分類される点については疑問も残るところですが、細かいところは気にしてはならないということでしょうか。生家も近くにあります。

 

ホーエンザルツブルク城までの道で修道女の方の写真を撮らせて頂きました。きっとあの映画の修道女たちと同じ教会所属のはず…!!

 

小道で猫を抱えた女性がいて、立話をしました。厚かましくも、あまり観光地化されていないおすすめのカフェの場所を聞き出し、夕方のんびり過ごしたという…。旅行はやはりガイドブックのコースをなぞるよりも、現地で開拓するのが楽しいです。この辺は写真も一緒かなぁ。

 

この墓地、サウンドオブミュージックで終盤にトラップ大佐一家が匿ってもらった教会の墓地です。

 

Mirabell Palaceは噴水あたりから離れて見ると特に綺麗に見えました。

 

遠方の山の上に見えるのがホーエンザルツブルク城です。実はこのお城の中で、前日ドイツのミュンヘンで一緒にビアガーデンでビールを飲んだアメリカ人旅行者4人組とばったり再会してまた一緒にビールを飲んだという…。これがIt's a small worldというものでしょうか。

 

ザルツァハ川に掛かるマカルト橋にはカップルたちの絆を示す南京錠が。バックにはホーエンザルツブルク城も見える位置。

 

 

宿泊先はRadisson Blu Hotel Altstadt Saltzburg。お洒落な通りに面した五つ星ホテルなのですが嫌味のないこじんまりとした品のあるホテルでした。

 

ザルツブルクは個人的にはこの旅で一番楽しめた場所でした。モーツアルトと映画サウンドオブミュージック所縁の土地、そして子どのもの頃にいつか行ってみたいと漠然と思っていた場所がまさにここなんだということで本当に感慨深い気持ちでした。写真はもちろんだけど目の前の景色をしっかりと見られたのは良かった。またいつか戻ってきたい場所です。

 

ウイーンへ

さて旅の終着点、ウイーンへと向かう列車に乗ります。所要時間は約2時間半、経路は下のマップのルートが目安です。確か片道30ユーロほどだった記憶が。ウイーンは撮影枚数は少なかったです。クリムトなどの芸術家が残した絵画や、クラシック音楽鑑賞に時間をさいたためですね。もうちょっと撮ればよかったかなぁ…。

 

 

ベルヴェデーレ宮殿。恐らく世界で最も豪華なバロック建築ではないでしょうか。クリムトの絵画のコレクションが多数展示されています。原画を目の前にできるなんて…。接吻という絵が大変有名です。ニューヨークの美術館なんかは作品の撮影が許可されていることがおおいのですが、オーストリアではとにかく撮影NGでした。クリムトだけでいえば、こちらの宮殿以外でもベートーヴェンフリーズという壁画みたいなものを鑑賞もしました。歴史的作品はまぁ画像にしてしまうと一気に陳腐化してしまうところもあるので、これでいいのかも…

 

ウイーン楽友協会でクラシック音楽も聞きました。ニューイヤーコンサートが毎年NHKでも放送されていますが、あの場所です。今回鑑賞した演奏はチェコフィル。旧東側諸国で唯一現存するフィルハーモニー楽団です。

 

蚤の市のようなマーケット、店員さんがみんなフレンドリーで楽しかった。ドライフルーツと絞りたての果汁100%ジュースがおいしかったです。日本から来たというと、サービスしてくれました。私がかわいいからかしらウフフ…

 

この巨大な建物、シュテファン大聖堂というところですが、地下墓地があります。カタコンベというとご存知の方もいるのではないでしょうか。黒死病で亡くなった当時の方々が放り込まれた共同地下墓地です。教会職員の話によると、大聖堂の敷地を越えて地下墓地は広がっているそうです。またハプズブルク王朝の王族も多数埋葬された場所でもあります。モーツァルトの葬儀が行われたことでも広く知られています。ちなみにこの地下墓地、一般人も見学可能です。英語とドイツ語での観光ツアーが催されていて、真っ暗な地下の世界でペストの犠牲者の遺骨も目にすることができます…。

 

 

 

ウイーンの扱いがやや雑にはなってしまいましたが、以上で中欧を巡る列車旅は終わりです。こうしてみると、もっと写真を撮っておけばよかったなという思いもします。一方で、他の国からの旅行者との会話、この場所でしかみることができない風景をじっくりと自分の目で楽しむこともできたのでこれでよかったという気もします。

 

この旅行ではWiFiルーターも持たず、地球の歩き方の本の情報と、何よりも現地の方々に聞いて回ったオススメ情報を頼りに歩き回りました。一手間かかる旅ではありましたが、その分思い出深いシーンがたくさんあります。ミュンヘンで一緒にビールを飲んだアメリカ人一行とのホーエンザルツブルク城での再会がその最たるものです。

 

頻繁に足を運べる場所ではありませんが、またいつの日かじっくりと歩いてみたいです。

 

さて、それではPart.1のドイツ編のリンクを貼って、このシリーズを閉じたいと思います。お読み頂きありがとうございました。

 

Eugene Roteflugel

 

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